2013年 07月 05日
マルチ、とりあえずのまとめ。 |
先達たちのご意見を参考にさせて貰いながら、まだまだ、ソフトによっては若干歪む、高さが出ていない、サブウーハァーを弄りたい、スピーカーケーブルを弄りたい、等々、楽しい課題はいっぱい残しつつ、一応、完成にこぎつけたので、これまでのことを少しまとめておきたいと思います。
機器導入編
マルチ再生の接続方法には、アナログマルチ接続の他、i-linkと、HDMIのデジタル接続の3つが存在します。どれが良いかというのは答の出ない質問で、私は最もCPが高いと判断して、i-link接続機器を選びました。つまり、予算を考えなければ、どれでも良いと思うのですが、ただ、マルチ再生に最適な12畳未満の部屋で使うのであれば、アナログ接続よりデジタル接続の方が有利であると思います。どうしてかと云うと、12畳未満の部屋だと、どうしても音場補正をしなくてはならない事態が発生すると思います。この場合、アナログより、デジタルの方が、かなり高価なアナログ機器を例外として優るからです。スピーカーは、あらゆる意味で同じ物を5本揃えるのが良いと思います。実際は音色が同じならば何でも良いと思うのですが、これがなかなか難しい。色んなメーカーのスピーカーで音色を揃える努力をするより、始めから、5本同じスピーカーを揃える方が、遥かに間違いがなく、結果的にリーズナブルです。よって、予算内で、5本のスピーカーを揃えられるスピーカーを選ぶ。これを絶対条件とするのが正しい選択だと思います。アナログ接続は音質は間違いなく良いのですが、セッテングが制限される。HDMI接続の音質はまだまだ過渡期。音楽用i-link接続はもう事実上終了した接続ですが、そのお陰で機器の購入がとてもリーズナブル。ハイエンド映像マニアの方たちが手放した往年の高級機が本当に捨て値価格で購入できます。
セッティング編
良く分かっている人にインストールして貰う場合は別ですが、いきなり、5本のスピーカーを揃え、セッテングするのは無謀です。じっくり腰を据え、まず、ステレオ2chを徹底的に追い込む。これが最良の道だと思います。まず、正方形の部屋ならどちらも一緒ですが、長方形の部屋なら、長辺側に2本のスピーカーを2mから3m前後の間隔を置いて設置。(短辺側に置く方が納まりが良いのでそうしがちですが、2chでもこちらの方がほとんどの場合明らかに良いです。) 両脇の壁からはそれぞれ50cm以上、後方の壁からは30cm以上、正確にシンメトリーに離す。スピーカーは対面する壁に向かってまっすぐに向ける。中抜けするようなら、少しずつ、リスニングポジションに向かって内振りに振る。これだけでステレオ音像がくっきりしてくるはずなので、その後に、センタースピーカーを購入、左右のスピーカーのど真ん中に設置、それで、音像が変化しなかったら、その位置で決定。ちょっと変化を感じたら、そこからセンタースピーカーを少しずつ後退させベストポジションを見つけます。これが上手く行ったら、サラウンド用の2本のスピーカーを購入、設置。まず、リスニングポジションの真横に置いて、それでOKならそのまま、ちょっと違和感を感じたら、スピーカーの距離補正をかけます。(これは大抵のAVアンプなら、手動で距離を打ち込む。自動音場補正機能を持つアンプなら、内蔵されたチップがしてくれます。我が家の場合、正方形の8帖間なのですが、フロント、センターが2.7m、サイドが1.5mになります。つまり、ここです。サイドにあと1m取れると、各スピーカーの距離を2.5m前後の均等距離に置けます。時間補正をかける必要が無いのです。)その後は、スピーカーを少しずつ内振りに振って行きます。前方の音が前方だけで厚くなるポイントが必ずあります。そこです。必ず、2chステレオとは別次元の音場が出現します。後は細かく、自分の好みでイコライジング等していくだけです。もう、あなたは、良くも悪くも、音楽の神さまに選ばれた人間です。
ただ、あなたが音場感より、音質を優先したいタイプの人間なら、スピーカー5本購入する予算をスピーカー2本に集中させた方がより幸福になるとは思います。でも、多分、SACDマルチを再生できる環境なら、そっちを選んだ方がSACDという前提の下で、より、高音質。より幸せになれると、私は思います。
より悦楽を求めなくなった時点で、人は、終わる。と、云う説も有るそうです。
by naraonara
| 2013-07-05 08:12
| 音楽
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