2017年 02月 11日
2017年 愛聴版 |
ブログ創成期の頃、今から、十数年前、お気に入りのCDを紹介しあうという企画があったのですが、探しても、あの時の記事を見つけられません。10年で変化したのか、成長はないのか、・・・
左上から時計回りに、富田勲の『月の光』SACD版です。SACDマルチ用に使っている、ソニーのTA-DA7000ESというアンプには自動で音場補正する機能が無いので、これを使って調整しています。通常のマルチ(5.1チャンネル)と違って、このアルバムは、4チャンネルのマルチなのですが、演奏をマルチ用に録音したものではなくて、元々あった2チャンネルの音源を、冨田勲が、マルチ用に、作り直したもの。自然に全方向から展開する音。マルチチャンネルのベストだと思います。ダイアナ・クラールの『the look of love』SACD版。通常のCDだと、『when i look in your eyes』や、『the girl in the other room』の勝ちだと思うのですが、マルチだと逆転します。ビーバーという作曲家のことは良くというか、全く知らないのですが、このCDは良い。混声のコーラスが空間にに積み重なって行く様は、ちょっと恍惚。SACD版の『missa christi resurgentis』というアルバムも非常に良いのですが、安定感で、こちらの勝ちかなあ。HELGE LIEN TRIOという北欧系?ジャズバンドの『to the little radio』というアルバム。何枚かアルバムはあるのですが、これが私のベスト。村治佳織のデヴュー作だと思われる『CAVATINA』。彼女自身はここから更に進化を遂げていると思うのですが、他のアルバムを聴いてみても、このベストは揺るがない。空気感なのか、何なのか、結局、このアルバムに帰って来る。不思議です。ケイコ・リーの『ディ・ドリーミング』。最終曲の「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」だけしか聴いていない状態なのですが、彼女のこの曲が入っているだけで、愛聴盤ベストに君臨しています。『TRIO』というアルバム。私の思う典型的ECM系ジャズ。HELGE LIEN TRIOは、柔らかく、透明で、けれど、どこかウォームなのですが、こちらは温度感が低く、透徹という感じ。マドンナの『ray of light』。異論は勿論一杯あると思うのですが、彼女の絶頂期の稀有なアルバムだと思う。音数が多いので、聴く度に新鮮。最後は、リッキー・リー・ジョーンズの『pop pop』。彼女のアルバムは録音も良いのですが、そういう意味でもこれがベスト。
基本的には、好きな曲があって、その曲を更に気持ち良く聴こうということで、オーディオというものが存在すると思うのですが、なかなかそんなに世の中はうまい具合には行かなくて、良かれと思って機器を新調すると、今まで気づかなかったアラが見えて嫌になったり、逆には、今まで退屈だと思っていた曲に新鮮な発見があったり、なので、もしかしたら、使っている機器に粗方支配されているというのが本当のところなのかもしれません。少なくとも、オーディオ寄りの人間は、君の良い所を最高に引き出してくれるアルバムを探してあげるからね。的なところがあるなあ。
10年後はまたどんな風に変化しているでしょう?
by naraonara
| 2017-02-11 14:14
|
Comments(0)