ダイアナ・クラール Love Scenes |
ゲーム・オブ・スローンズ無き、この空虚感を埋めようと、久しぶりに音楽ソフトを購入してみました。ダイアナ・クラール 『Love Scenes』 SACDマルチチャンネル版。先行3作に比べ、ジャケットデザインが安易過ぎるよなあ。中身も、単純にSACD化しただけじゃないか。(そういう作品は決して少なくない。) と、購入に躊躇いがあったのですが、背に腹は代えられない。
・・・ 一聴。今までの、作品が、5.1chをフルに使い、しかも、ストリングスをふんだんに華やかに使うという手法だっただけに、すかすかしているような感じに囚われます。あー、失敗だったか。と、・・・
ところが、この季節の早い夕闇が立ち込めて来る頃になると、「他の作品も勿論悪くはないけれど、これが、ベストではないか。」 と、ドラムを排して、ピアノと、ベースと、ギターだけの構成で、音場処理も、5.1chをフルに使うわけでは無く、前方3chに集中させ、よりボーカルが引き立ちます。そして、それがリアル。ダイアナ・クラールは、ジャズじゃなくて、ほとんどポップス。と、言って、避けてる方も多いと思うのですが、このアルバムはそういう方にもきっと大丈夫だと思います。つくづく、録音畑の人たちはこのくらいの仕事をして貰いたい。