二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えるにあたり、最も有効な手段の一つとなり得るのが「少子化」だという研究結果が発表された。スウェーデンのルンド大学の研究チームらはCO2の削減にあたり、なるべく小さな家族を持つことが推奨されるとの論文を発表した。
研究チームは「地球温暖化の主要因は大気中の温室効果ガスの蓄積にあり、これは数十億人の人々の暮らしが生み出したものだ」と述べた。温室効果ガスの削減を考えた場合、4つの有効な対策があるという。
1、子供の数を各家庭平均で一人少なくすると、年間で58.6 tCO2e(58.6トン相当のCO2)が削減できる。
2、車の無い生活で年間、2.4 tCO2eが削減できる。
3、飛行機の使用をやめると、大陸間の往復1フライトあたり1.6 tCO2eが削減できる。
4、肉食をやめると年間で0.8 tCO2eが削減できる。
研究者らによると、上記の方法により従来提唱されている温室効果ガス削減対策をはるかに上回る効果が期待できるという。特に、ベジタリアン食の導入は従来の食に関するライフスタイルと比較して、CO2の排出量を4倍も削減可能だという。また、LED照明の導入がCO2の排出を抑制するとの説もあるが、ベジタリアン食の促進は、LED照明導入の8倍の効果をもたらすと述べている。
しかし、米国をはじめ多くの政府は従来の低効果な対策を促進しているのが現実だという。研究チームのKimberly Nicholasは米公共ラジオNPRの取材に対し「ほとんどの政府機関は、このような重大な発見に気づいていない。また、彼らがこれまで果たした成果を正確に測定していない」と話した。
ただし、子供の数を少なくするという選択肢についてNicholasは「これは非常にセンシティブな問題であり、科学者である自分が判断できる問題ではない」と述べた。「しかし、事実を公にすることは自分の任務だ」と彼女は話した。
「子を持つかどうかは個人の判断に委ねられる。同様に地球温暖化にどう取り組むかも、個人がどのような考えを持っているかに委ねられている。しかし、正確な科学的知識を持つことは必要だ」とNicholasは続けた。
今回の研究結果は、地球温暖化の防止に向けて人類がライフスタイルを変えるべきだという重要な根拠を示していると言える。しかし、それでもなお、人々がどのような暮らしを送るかは、結局のところ個人の決定に委ねられている。
云い方が謙虚でしょう。だから、余計、信じられる。うーん。ただ、個人的には、「ほとんどの政府機関は、このような重大な発見に気づいていない。」ここは謙虚過ぎ。ただ単に都合が悪い。だけです。これが本当のことだとすると、東京を筆頭に都市部に住むことは(3,4は微妙ですが、)、地球環境的には、明らかに善。だという事ですよね。つまり、地方創生。まず、これがアホ。
少子化のもたらす数字はダントツです。なので、過疎化度に応じて、地方自治体ごとに減免措置があっても理屈では当然良いはずです。でも、クルマ所持については減免額を縮小(ただ、これについてはクルマを売りたいが為に、地方交通機関をダメにしたのですから、微妙。)。肉には課税。こんな感じが正しくエコ減税という気がします。ところが、政府がやっていることと云ったら、13年以上大切にクルマに乗ったら加税。肉用牛生産者には免税。児童手当は増々額。それはもう、理由は明白でしょう。